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「邪道姫」工藤めぐみ。絶対抑えておくべき名勝負3戦!

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「邪道姫」工藤めぐみ。絶対抑えておくべき名勝負3戦!

さて、前回記事の続きです!! 因みに前回記事はこちら

「邪道姫」工藤めぐみの魅力!くどめについて語る。

 

 

いや~工藤めぐみさん、お美しいですね!!

 

 

普通、何も知らずに写真だけ見たら

こんな綺麗な女性が一体何の仕事してるのかと思いますね。

 

 

それが蓋を開けたら「邪道姫」とか「爆破女王」って言われた日には

ギャップあり過ぎてなんだか意味が分からないレベルです(笑)

 

 

という訳で工藤めぐみ程体を張った女子プロレスラーはいません。
といっても過言ではないでしょう!

 

 

誰があんな過酷なデスマッチをするのか・・・と。

 

 

男子でも中々しませんが。
(近年はレジェンド級のレスラーが挑戦している姿は批判されてますが)

 

 

そんな工藤めぐみの名勝負戦を幾つか紹介いたします。

 

 

ちょっとマイナー系ですが、お構いなしに行きます!!

 

 

工藤の名勝負戦① 工藤めぐみ対紅夜叉

 

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1994年7月14日に行われたLLPW
(神取やキューティー鈴木在籍)との対抗戦の一試合でしたが、
圧倒的な実力差でしたね。

 

 

紅夜叉はLLPWのヒールレスラーで
ヤンキーキャラで売り出していたラフファイターでしたが、
工藤めぐみの敵ではなかったですね。

 

 

キャラ重視の紅とは違い、工藤は下地がしっかりしてますからね。

ヒップアタック1つでも大きな違いが見て取れます。

 

 

工藤のヒップアタックは可愛い!

 

 

・・・失礼しました。迫力が違いますね。

 

 

技を受けるだけ受けて、最後はきっちり押さえました。

 

 

役者の違いでしょうか。紅もラフを仕掛けるのですが、軽いですね。

 

 

差がはっきりでました。

 

 

工藤ファンとしては不完全燃焼ですが、
魅力を再発見できる試合です。

 

 

工藤の名勝負戦② 工藤めぐみ対神取忍

 

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続いてもLLPW対抗戦から。Mr.女子プロ神取

ノーロープ有刺鉄線爆破マッチです。

 

これはこの方式が工藤に味方しました。

 

 

この試合の前に2勝している神取と後がない工藤。
得意のデスマッチで盛り返せるのでしょうか。

試合は緊張感のある試合でした。

 

 

特に序盤のお互いを有刺鉄線に投げようとする攻防は
結構見応えがありました。

 

 

力を込めて鉄線に押し付ける姿は息がつまりそうです。

技の攻防もそこそこあり、ロープに振らないプロレスの
緊張感って結構凄いですね。

 

 

神取の凶器パンチで工藤の額が切れて
その後は神取の額が切れてと凄惨な試合でした。

 

 

しかし、徐々に戦い慣れた工藤の老獪さが出てきて反撃に転じます。
有刺鉄線でお返しの攻撃で神取を流血させてペースを握っていくと、
そのまま有刺鉄線に投げつけると爆破も味方して、徐々に結末が近づいてきます。

 

 

最後は抑え込みで神取からピン勝ちでした。
最後は健闘を称えて握手を交わします。

 

 

工藤の名勝負戦③ 工藤めぐみ対シャーク土屋 引退試合

 

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最後の工藤めぐみです。対戦相手は盟友とも言えるシャーク土屋です。

有刺鉄線電流爆破デスマッチという過酷な場所が引退試合の舞台でした。

この頃はシャーク土屋のヒールっぷりも半端なく、
「女ポーゴ」といった立ち位置でしたから、対戦の構図も完璧でした。

 

 

また、実力も十分というファンの認識がありました。

鎌で傷付けられ、椅子へのパイルドライバーなど

 

 

なぜここまでするのだろうと言う気持ちが沸々湧き上がります。

しかし、最後のリングで工藤は輝きました。

 

ボロボロになっても立ち上がる姿は感動ものです。

 

 

“死んじゃう”という声が出てくる中で、
最後は二人爆破の後の倒れ込みフォールは
この激戦の傷跡を物語っているでしょう。

 

 

工藤めぐみがルックスだけのレスラーではないという事が分かる試合です。

 

 

最後は救急車にて搬送と最後まで全力の“くどめ”でした。

 

 

工藤めぐみとデスマッチ

 

 

工藤めぐみのターニングポイントは、FMW参戦でしょうか。
全女に残っていたらルックスだけの中堅レスラーとして終わっていたかもしれません。
(ブル中野との対戦を見ているとそう思います。

負けん気が強いのでもっと上に行ったかもしれませんが)

 

 

女子初の有刺鉄線を戦った事で、
デンジャラスクイーンの称号と邪道姫という名前が付きました。

 

 

ストリートファイトマッチ、有刺鉄線、爆破マッチと
様々なデスマッチを戦った事で、輝く事が出来ました。

 

 

彼女の居場所はここにあったのでしょう。

 

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インディー系の団体で頑張った事で世間に認められました。

やはり、工藤めぐみのようなレスラーは
インディー系の団体で輝る存在だったのでしょう。

 

 

今後色々な過激な戦いがあるでしょうが、
くどめの功績が色褪せる事はないでしょう!!

 

「邪道姫」工藤めぐみの魅力!くどめについて語る。

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「邪道姫」工藤めぐみの魅力!くどめについて語る。

FMWを評して、大仁田は“おもちゃ箱”と言った事がありましたね!
その表現は実に的を射ていたと思います。

 

 

初期のFMWにはサーカスのような、何でもアリ的な雰囲気がありました。

ミゼットからデスマッチ、更に女子プロと怪しい雰囲気全開でした。

 

 

そもそもFMWは「フロンティア・マーシャルアーツ・レスリング」
の頭文字をとって、FMWという団体名だったんです。

 

なんと、新しいファンは知らないかも知れないけど、
初めは総合格闘技路線だったんだよね!!

 

まぁ、総合って言っても怪しい異種格闘技戦みたいなやつですね!(笑)

 

 

しかし! 後半は真逆? 完全なるデスマッチ路線へと変更されていきました。

 

何がマーシャルアーツなんだか原型留めてないけど、ま、いっか!
って感じで・・・(笑)

 

 

この路線は結果として当たりましたね。

 

 

しかし女子プロは初めは里美和をエースに据えるも
中々レベルが低いと言えました。

 

 

そこに現れたのがアウトブレイカーズでした。
そこにいたのが工藤めぐみ!!

 

という訳で強引な流れの中、工藤めぐみを語る流れです!!

 

 

では言ってみましょう。

 

 

女子プロレスラー“くどめ”こと工藤めぐみとは

 

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工藤めぐみは1986年全女(ゼンジョ=全日本女子プロレス)に入団しました。

 

 

実はそこの同期が凄いんです。

 

 

後に女子プロを引っ張っていく事となる、アジャ・コング、バイソン木村、

前田薫(KAORU)がいました。凄い豪華ですね。キャラも濃ゆい面々!!

 

 

しかし、突然の全女退団をします。

その後、保育士助手をやっていたのですが、
プロレスの血が騒いだのか、突然FMWに乱入!

 

 

シャーク土屋、コンバット豊田、天田麗文と共に
FMW女子を改革すると言う前提で乱入します。

 

 

ヒールから入っていくのですが、
抜群のルックスでベビー転向FMW正規軍へと参入します。

 

 

そしてその後は、豊田や土屋と抗争を繰り広げる・・・という形なんですね。

 

 

1996年5月5日には世界初の女子による電流爆破デスマッチ
コンバット豊田と決行します。(これがコンバット豊田の引退試合)

これは当時は世界的にも大きな話題となりました。

 

kudoumegumi_gazou3

 

 

そして約1年後、1997年4月29日横浜アリーナで
盟友シャーク土屋との試合で引退します。

 

 

これもまた試合形式は

ノーロープ有刺鉄線電流爆破バリケードダブルヘルデスマッチ!!

 

 

現在は非道さんと結婚して幸せな生活を送っていると思っていましたが、
工藤めぐみエクスプロージョンとして現役復帰を昨年する予定でしたが、
ケガの為にそれは叶わない事でした。ただ、爆破十字架に磔にされましたが。

 

 

超花火プロレスを現在は盛り上げようと頑張っています。

 

 

工藤めぐみは邪道姫から爆破女王へと

 

 

工藤めぐみを評する言葉はたくさんありますが、
一番しっくりくるのは大仁田とのツートップで
FMWを支えた為についた“邪道姫”ですが、
他にもデンジャラスクイーンからハードコアクイーンなどがあります。

 

 

やはり、女子として過激なデスマッチを繰り広げた事が
そのニックネームを襲名した原因でしょう!!

 

 

で、現在は、超花火プロレスのプロデュースをしている関係で
爆破女王という過激なニックネームを襲名しています。

 

 

うーん、それって格好いいのかな・・・?と思います。
やはり、個人的には「邪道姫」の方がしっくりきますね!

 

 

FMW女子時代の“くどめ”

 

 

ここから工藤めぐみの魅力についてもっと掘り下げましょう。

 

 

工藤めぐみは前述のように全女から突然FMWに参戦しました。

この頃のFMW女子はぬるかったですね。

 

 

里もいたのですが、イマイチ盛り上がりに欠けました。
そんな時に現れた工藤・豊田・土屋はかなりインパクトがありました。

 

 

当時のプロレス雑誌にも大きく取り上げられました。

その後ヒールからベビーターンに変わった工藤ですが、これは必然です。

 

 

だって可愛いですから!!

 

 

kudoumegumi_gazou4

 

というより、クールビューティー?みたいな感じですかね。

 

 

失礼な言い方土屋や豊田の方がヒールっぽくて分かりやすい構図ですね。

 

 

当然、全女時代からグランドなどのプロレス技術には
定評があった工藤でしたので、魅せるプロレスから
強いプロレスを披露してくれました。

 

 

そして、下地が出来はじめたFMW女子にも変換期が訪れます。

FMWのデスマッチ路線です。

 

 

いやがおうにも、女子にも影響してとうとう
有刺鉄線爆破マッチが豊田と工藤の間で行われます。

 

 

インパクトは凄かったですね。

 

 

でもここでも気の強い工藤が見られます。
やらっれぷりも攻撃も素晴らしいですね。

 

 

という事で次回に続きます!!

 

「邪道姫」工藤めぐみ。絶対抑えておくべき名勝負3戦!

 

 

天才武藤敬司の名勝負「ムタ対ニタ」

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天才武藤敬司の名勝負「ムタ対ニタ」

武藤のもう一つの顔ムタ!

 

 

独特の間合いとムタワールドに多くのレスラーが惑わされ、
更にその毒に飲み込まれていった名レスラーも多いです。

 

 

しかし、そのムタに噛みついた男がいました。

 

 

“邪道”大仁田厚!

 

 

大仁田は執拗にムタに迫りとうとう自身の世界
“デスマッチ”に引きずり込みましたね~。

 

 

ムタとニタ悪の化身の戦いの決着はどうなったのか!!

 

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ムタの本領発揮 ムタ対ニタ

 

nita_muta

 

 

結論から言うとこれはかなり力の差があったと言えます。
体格的にもレスラーの格的にも・・・。

 

 

長州戦ほどではないですが、かなり一方的で
ニタからすればFMWのリングを体現しようと爆破マッチを仕掛けるも
全てムタに持っていかれたというのが正直な感想です。

 

 

電流爆破も全て自分で食らうニタ。

 

 

見せ場は片足跳びの鎌攻撃、そして初めのムタを
爆破へと追い込んだ所でしょうか。

 

 

途中、DDTやパワーボムなどを出すも
単発で中々ニタのペースには持ち込めません。

 

ポーゴなどとの試合とは明らかに違います。

 

 

最後も呆気なく自爆、フォール負けという消化不良の試合かもしれません。

 

 

とにかくムタの凄み・巧さだけが光ったと言えるでしょう。

 

 

当時の試合を報じた週刊プロレスの増刊号の表紙には

 

ムタ、偽物ニタ殺しに成功!!

唯一武多

 

との文字が躍っています。

 

 

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悪の化身ムタと邪道の化身ニタ

 

 

元々ムタと言えば武藤のアメリカでのキャラであり、
武藤の悪の化身という形ではないんですね~。

 

 

アメリカで人気を博したカブキの息子として誕生して
敏腕マネージャーゲーリー・ハートの手により
キャラが確立された経緯があります。

 

 

しかし、初期のムタはトラースキックで試合の流れを変えたりして、
武藤との戦いとは一線を博し、ヒールになりきる事で人気を得て
アンチヒーロー的な流れになりました。

 

 

特にアメリカンヒーロースティングとの
悪と正義的な流れの抗争は大変受けました。

 

 

そして、満を持して日本に上陸すると
“ダークヒーロー”として武藤とは違う人気が出てきたという経緯なんです。

 

 

ムタは新しいキャラを確立しました。

 

 

一方、ニタは大仁田の悪の化身という事でキャラを作りました。

 

 

初めから言われていましたが、

ムタの真似(バッタ者)と言われていました。

 

 

ニタの登場は元々がポーゴとの抗争から生まれたもので
ポーゴ大魔王(ポーゴの化身)という形で
ムタ同様ラフスタイルの極限を見せつけました。

 

 

そもそもがムタのパロディーという事に端を発しているので、
ある意味コントのような動きをします。
必殺武器が鎌攻撃という訳の分からなさが持ち味です。

 

 

ムタとニタ化身同士の戦い この戦いの意味とは

 

nita_muta

 

 

ムタとニタの決戦は武藤がニタの存在に対して
当たり前のように嫌悪感を示した事から始まっているというのが定説ですが、
ここに至る大仁田の挑発もかなり効果的でしたね。

 

 

ここで思うのは、大仁田の対戦相手の豪華さです!

 

 

タイガー・ジェットシンやザ・シーク、テリー・ファンクの
レジェンド系のレスラーから天龍・長州まで引っ張り出す
その興行プロモーターとしての実力
レスラー以上の評価を与えていいのではと思います。

 

 

継ぎ足して言えば、長州の引っ張り出しは凄い物がありました。

 

 

キラーカーンは絶対長州は出て行かないと断言していましたし、
新日に有刺鉄線を持ち込んだ大仁田の政治力には脱帽します。

 

 

で、本題に戻りムタとニタの対決も
イントロから真鍋アナウンサーを巻き込んだコントのような作りから、
試合へと流れムタに敗れた後も大仁田劇場は終わりを告げず、
まだストーリーは残っていました。

 

 

そして、ニタは死んだという事になりましたが、
数年後には大仁田同様復活しました。

 

 

勝負には負けましたが、ムタとの爆破マッチを繰り広げた事で
ある意味大仁田の勝ちかもしれません。

 

 

試合はムタワールドかもしれませんが、
マッチメークまでは大仁田ワールドでした。

 

 

ムタ対ニタ・・・

 

 

大仁田もある意味天才的だったと言えます!!

 

 

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大仁田厚引退試合@川崎球場、電流爆破の衝撃!

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大仁田厚引退試合@川崎球場、電流爆破の衝撃!

プロレス界に常に話題を撒き散らしていった
問題児? 邪道、大仁田厚。

 

 

「邪道」という異名は誰が言い出したか分からないけれど、
これ程ピッタリとイメージにどハマりしてるのも或る意味凄い!

 

 

まさしく邪道というその呼び名に相応しいプロレス道を歩んだ、

大仁田厚の引退試合には不肖中村、生観戦に足を運んだ。

 

 

もはや何度引退と復帰を繰り返しているか分からない大仁田厚。

 

 

ここで取り上げているのはWARの天龍源一郎に敗れ、
1年間の引退ツアーを行った後、川崎球場で
弟子のハヤブサを相手に行った引退試合の事だ。

 

 

この引退試合というのも、当時大仁田厚と二人三脚で
時には憎まれ役になりながらもFMWを支えてきた
ターザン後藤の電撃離脱の直後。

 

 

元々ターザン後藤を相手に引退試合を
行う予定だったが、そのターザン後藤らの離脱により
急遽対戦相手は変更されハヤブサになったのだった。

 

 

大仁田厚引退試合
世界ブラスナックル選手権試合
ノーロープ有刺鉄線金網電流爆破時限爆弾デスマッチ

 

 

今思えばハヤブサにとっても酷な話だ。
それまでメキシコで空中殺法に磨きをかけていたにも関わらず、
帰国第一線が電流爆破とは・・・。

 

 

この試合とマッチメイクに対する裏話的な事は色々とある様だが、
そこを深掘りするのは当記事の趣旨とは違うので進めていこう。

 

 

さて、川崎球場は何せ屋外球場なので
メインイベントに至る頃は日もとっぷりと暮れている。

当時の中村少年はそれこそ中学1年生か2年生にして
川崎参戦していたし、今の様に便利なインターネットやスマホも無い。

 

 

親が書いてくれたメモ紙を頼りに

 

 

「登戸ってトコで乗り換え!」

 

 

これだけを頼りに辿り着き、観戦、

そしてメインイベント前の電流爆破設営準備の時間を利用して

母親の用意してくれたウインナーとおにぎりの弁当をハフハフと食べながら
試合開始を待ったものだ。

 

 

さて、すっかり日の落ちた川崎球場は
既にお目当の大仁田厚引退試合を前に
ボルテージマックス!!

 

 

何せ当時のFMWといえば選手層は薄く
お客さんを呼べる様な人気レスラーは数える程しないかった。

 

 

前座の試合はまさに「前座の試合」であり
メインイベントの輝きを奪い取る程の
実力と魅力を兼ね備えたレスラーが実際なかなかいなかった。

 

 

勿論、これはプロレス特有の
第1試合からメインイベントまでの「流れ」も
興行として考えられていたのだと思うが・・・。

 

 

そしてこういっては他の選手には申し訳ないが
言葉を選ばず言えばこの日の観客は殆どが
大仁田厚の引退試合「のみ」を目的に来場していて、
それ故、後半に向けた会場の期待値の高まり方は異様だった。

 

 

遂に始まるメインイベント。荒井リングアナの名調子が復活!

 

 

大仁田厚引退試合に限り、限定で

それまでFMWの名物リングアナアンサーとして知られた

荒井昌一アナが復活し前口上を披露してくれた。

 

 

とは言っても、中村はそれまでFMWを生で観戦した事はなかったから、
そのプレミアム感は分からなかったが・・・。

(荒井アナは後に自殺をされてしまう・・・とても残念だ。)

 

 

実際試合開始してからは独特の展開が続く。

 

 

デスマッチ形式の試合はロープがない事で
試合の組み立てに大きな影響を与える!

 

 

この独特のスリリングな展開がたまらない。

 

 

あの特殊な環境、スタンドでもグラウンドでも
観客は周りに電流爆破が張り巡らされている事を
否応無しに意識せざるを得ない。

片時も忘れる事は出来ないのだ。

 

 

そんな中で中の2人が、

あたかも周りの電流爆破の存在を忘れたかの様な
動きをする時にはハラハラドキドキしっぱなしである。

 

 

そして遂に訪れる電流爆破、その瞬間!!

 

 

ババン!!

 

 

大仁田厚引退試合ハヤブサ2

 

 

この電流爆破の衝撃はヤバイ!!

 

 

ただ音がして火花が飛び散るだけではないのだ。

 

 

遠く離れたスタンドの観客席にまで
その衝撃は空気の振動となって伝わってくる。

 

 

腹にズシン!と響くのだ。

 

 

これは花火のイメージをしてもらいたい。

 

 

川崎球場の中心からスタンド席までも
電流爆破の光、爆発、そして振動が時差で届くのだ。

 

 

これの衝撃は見た者にしか分からないだろう。

 

 

電流爆破デスマッチは当然「週刊プロレス」などの
誌上でも振り返る事が出来るしビデオでも発売されている。

しかし、後からテレビでみた所でこの腹に響く空気の振動や、
風に吹かれて飛んでくる独特の火薬のニオイなどは感じる事が出来ない。

 

 

この電流爆破デスマッチは正に
生で観戦して良かったと思えた試合である。

 

 

この衝撃に観客席は騒然。

 

 

よくプロレスをショーだの八百長だのと
言う輩がいるが、そういった輩に向けて大仁田が言うセリフ

 

「じゃあアンタ、この俺の流している血もニセモノだっていうのかい?」

 

というこの言葉が正に突き刺さる瞬間だ。

 

 

とにかくあの瞬間、あの会場に白けた人間は誰もいなく、
ただただ全員が度肝を抜かれている瞬間なのである。

 

 

そんな衝撃の電流爆破が幾度か訪れた後、
時限爆弾の起動スイッチが押され警告音が鳴り響く!!

 

 

この警告音、サイレンの様なものだが
何故こんなにも人を不安に陥れるのかと思う程、これまたドハマりである。

 

 

最後まで緊張感が抜けない!

 

 

一瞬たりとも目が離せない!

 

 

そして時限爆弾の爆発・・・!!

 

 

ババン!!

 

 

大仁田厚引退試合ハヤブサ3

 

 

凄まじい爆発音と共にその日最大級の衝撃がまた
このスタンド席まで刺さる様にとどろき渡った。

 

 

ハヤブサの金網上からのムーンサルトなど感動のシーンも訪れ

 

大仁田厚引退試合ハヤブサ4
最後は大仁田のサンダーファイヤーパワーポム。

 

 

大仁田厚引退試合ハヤブサ5

 

 

白煙の立ち込める中3カウントが数えられる、もの凄い激闘であった。

 

 

この引退試合以降、大仁田がリングからいなくなった
新生FMWは大仁田時代のデスマッチ・ストリートファイトカラーを消し、
正統派レスリング志向に転換するなどデスマッチの機会は極端に少なくなった。

 

 

後々もIWAジャパンや大日本プロレスなどが
デスマッチを行なっていたがやはり「電流爆破」ではない。

 

 

この大仁田の専売特許である「電流爆破デスマッチ」
これを生でみた衝撃は今も忘れず心に残っているのである。