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- 投稿 2017/04/01
- ハヤブサ
華麗な空中殺法を得意としていた
「プロレスラー」ハヤブサさんが
くも膜下出血の為、亡くなった。
47歳だったという。
大変辛いニュースだった。
ハナブサさんの素顔というと
“H”(エイチ)として活躍していた頃のイメージが強いから
47歳と言われるとあれから随分月日が起ったんだなと思う。
ハヤブサさんは1991年にFMWにて素顔でデビュー。
かつて団体間の交流の殆どなかった時代に行われたジュニアの祭典、
第1回スーパーJカップに邪道大仁田厚率いるFMWに所属しながらも参戦。
当時の絶対的王者、獣神サンダー・ライガーを相手に
一歩も引けを取らない戦いを見せて
当時偏見の目で見られていたインディーに対する見方を一変させた。
更には新崎人生とのタッグで全日本プロレスのリングにも上がるなど
華々しいキャリア、華々しいファイトスタイルで
マット界に存在感を示し続ける存在だった。
大仁田厚引退試合の相手をつとめた後は
新生FMWのマットで正統派エースとして君臨、
更にマスクの下の素顔を見せた
ちょっとエッチな?キャラクター”H”エイチにもなって活躍し続けた。
まさにスター性のあるレスラーだった事は誰もが認める所だろう。
残念ならが2010年の10月、試合中の事故により
頸椎を痛めてしまい、その後はリングを離れる事を余儀なくされてしまった。
面白可笑しく取り上げている様な動画があったが
これを見た時は非常に不愉快で腹立たしいものだった。
ただお金稼ぎの為だけに動画を作成する人がいると
この様な使われ方をされてしまうのだ。
こういった風潮には断固として反対したい。
ハヤブサさんにサインをお願いした想い出も。
さて、話を戻すとこんな中村も生前のハヤブサさんの
試合を生で観戦した事があり、更には試合前に
サインをおねだりして頂いた事があった。
サインを頂いたのは観戦に行ったW☆INGの旗揚げ戦での事だ。
金村ゆきひろ、非道、保坂秀樹の3名を中心としたメンバーで行われた
後楽園ホールの大会。
W☆ING take off 2nd である。
W☆INGとかもう知ってる人も少ないのかな・・・?
たった3人の旗揚げ戦との事で、先に挙げたメンバーはダブルヘッダーの構え。
そしてその中でまさかの金村ゆきひろが出場出来ず。
実質、非道と保坂秀樹を応援する形になった旗揚げ戦だった。
余談になるが、この旗揚げ戦の熱気といったらなかった。
後楽園ホールという空間は、非常にプロレス向きとはよく聞くが、
まさに旗揚げ戦の空気とインディーのごちゃごちゃした空気感が相まって、
最初から最後まで凄い熱気で駆け抜けた大会だった。
そんな大会のメインイベントは
非道 対 ハヤブサ
金村の欠場によりマッチメイクは
色々と変わったのだと思うが、その影響を感じさせない
最高の盛り上がりを見せたメインイベント。
そのメインイベントで非道の対戦相手となった
ハヤブサさんはこの日限りの限定メイクで
ブラックハヤブサとして観客の前に姿を現した。
(後日発売の週刊プロレスでは確か「悪ブサ」と書かれていたが)
ヒールカラー全開。
普段の非道=ヒール
ハヤブサ=ベビー
という図式を正反対にして、この日ばかりは旗揚げ戦の主役である
非道を盛り上げるべく悪者に徹して華を添えた。
そんな一夜限りの変身を果たした悪ブサが降臨する数時間前に
後楽園ホールの上へ上がるエレベーターに乗る前の
会場入りしたハヤブサさんを捕まえて
Tシャツにサインをしてもらったのを覚えている。
当時の中村少年はこれまた中学生くらいだったと思う。
沢山荷物を持って両手が塞がっていたにも関わらず
ハヤブサさんは駆け寄る少年に優しく対応してくれた。
今思えば、たった一瞬、見掛けた隙に
近付いていってわざわざサインをおねだりするなんて 結構自分も大胆だと思う。
さて、そんなハヤブサさんはリング上で活躍出来た期間は極めて短く、
例の技の失敗以降の方がずっと長かったんじゃないだろうか。
元々、昔ながらの「正体不明のマスクマン」
という触れ込みではなく、素顔に関しても公開されてた訳だから
車椅子に乗りながらわざわざマスクをして
「ハヤブサ」を名乗る必要もなかっただろう。
しかし敢えてその後もマスクをかぶり続け
マスクマン「ハヤブサ」に拘ったのはきっと意味があるに違いない。
その心中を思えば思うほど熱いものが込み上げてくる。
ハヤブサさんは歌が上手く、歌手としての活動もされていたが
ハヤブサさんのオフィシャルブログには
「シンガーソングレスラー」と書いてあった。
なるほど、やっぱりハヤブサさんは最後まで「プロレスラー」だったんですね。
この記事を書いている今(2017年4月1日現在)
ブログは直前まで何事もなく更新されていて
まだハヤブサさんが元気にしているかの様だ。
「終わり」なんて意識せず、最期まで駆け抜けたんだと感じる。
不死鳥、ハヤブサ!
本当にありがとう。
永遠に!!
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