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- 投稿 2017/06/24
- 武藤敬司
武藤のもう一つの顔ムタ!
独特の間合いとムタワールドに多くのレスラーが惑わされ、
更にその毒に飲み込まれていった名レスラーも多いです。
しかし、そのムタに噛みついた男がいました。
“邪道”大仁田厚!
大仁田は執拗にムタに迫りとうとう自身の世界
“デスマッチ”に引きずり込みましたね~。
ムタとニタ悪の化身の戦いの決着はどうなったのか!!
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ムタの本領発揮 ムタ対ニタ
結論から言うとこれはかなり力の差があったと言えます。
体格的にもレスラーの格的にも・・・。
長州戦ほどではないですが、かなり一方的で
ニタからすればFMWのリングを体現しようと爆破マッチを仕掛けるも
全てムタに持っていかれたというのが正直な感想です。
電流爆破も全て自分で食らうニタ。
見せ場は片足跳びの鎌攻撃、そして初めのムタを
爆破へと追い込んだ所でしょうか。
途中、DDTやパワーボムなどを出すも
単発で中々ニタのペースには持ち込めません。
ポーゴなどとの試合とは明らかに違います。
最後も呆気なく自爆、フォール負けという消化不良の試合かもしれません。
とにかくムタの凄み・巧さだけが光ったと言えるでしょう。
当時の試合を報じた週刊プロレスの増刊号の表紙には
ムタ、偽物ニタ殺しに成功!!
唯一武多
との文字が躍っています。
悪の化身ムタと邪道の化身ニタ
元々ムタと言えば武藤のアメリカでのキャラであり、
武藤の悪の化身という形ではないんですね~。
アメリカで人気を博したカブキの息子として誕生して
敏腕マネージャーゲーリー・ハートの手により
キャラが確立された経緯があります。
しかし、初期のムタはトラースキックで試合の流れを変えたりして、
武藤との戦いとは一線を博し、ヒールになりきる事で人気を得て
アンチヒーロー的な流れになりました。
特にアメリカンヒーロースティングとの
悪と正義的な流れの抗争は大変受けました。
そして、満を持して日本に上陸すると
“ダークヒーロー”として武藤とは違う人気が出てきたという経緯なんです。
ムタは新しいキャラを確立しました。
一方、ニタは大仁田の悪の化身という事でキャラを作りました。
初めから言われていましたが、
ムタの真似(バッタ者)と言われていました。
ニタの登場は元々がポーゴとの抗争から生まれたもので
ポーゴ大魔王(ポーゴの化身)という形で
ムタ同様ラフスタイルの極限を見せつけました。
そもそもがムタのパロディーという事に端を発しているので、
ある意味コントのような動きをします。
必殺武器が鎌攻撃という訳の分からなさが持ち味です。
ムタとニタ化身同士の戦い この戦いの意味とは
ムタとニタの決戦は武藤がニタの存在に対して
当たり前のように嫌悪感を示した事から始まっているというのが定説ですが、
ここに至る大仁田の挑発もかなり効果的でしたね。
ここで思うのは、大仁田の対戦相手の豪華さです!
タイガー・ジェットシンやザ・シーク、テリー・ファンクの
レジェンド系のレスラーから天龍・長州まで引っ張り出す
その興行プロモーターとしての実力は
レスラー以上の評価を与えていいのではと思います。
継ぎ足して言えば、長州の引っ張り出しは凄い物がありました。
キラーカーンは絶対長州は出て行かないと断言していましたし、
新日に有刺鉄線を持ち込んだ大仁田の政治力には脱帽します。
で、本題に戻りムタとニタの対決も
イントロから真鍋アナウンサーを巻き込んだコントのような作りから、
試合へと流れムタに敗れた後も大仁田劇場は終わりを告げず、
まだストーリーは残っていました。
そして、ニタは死んだという事になりましたが、
数年後には大仁田同様復活しました。
勝負には負けましたが、ムタとの爆破マッチを繰り広げた事で
ある意味大仁田の勝ちかもしれません。
試合はムタワールドかもしれませんが、
マッチメークまでは大仁田ワールドでした。
ムタ対ニタ・・・
大仁田もある意味天才的だったと言えます!!
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