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- 投稿 2017/06/22
- 武藤敬司
ミスタープロレスと言えばあなたは誰を思い浮かべるでしょうか?
猪木、馬場と名前が上がりそうですが、
ここでは天龍と武藤を挙げたいと思います。
プロレスLOVEを貫き、プロレスのたくさんの
名勝負を生み出し続けた天龍と武藤。
この二人が対峙した事が事件であり、
勝敗度外視で楽しめる二人の勝負は多くの人を魅了し続けるでしょう。
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武藤と天龍のミスタープロレス対決
「ミスタープロレス」という名称を誰が考えたのでしょうか?
その言葉が出た時には必然的に「天龍こそがミスタープロレス」
という声が多かったようです。
それからミスタープロレス=天龍となりました。
それに“待った”をかけたのが武藤です。
互いにプロレスを代表する二人の対決は名勝負にならないはずがありません。
後日談ですがこの対決の後に武藤は天龍に敬意を評して
“ミスタープロレス”の称号を天龍に渡して、
自身は“プロレスマスター”という新たな称号を手にして言います。
天才武藤と痛みを教える天龍 お互い譲らない裏のかきあい
武藤と天龍は場所を変え、シングルで数回対戦しています。
もちろんムタ対天龍もあります。
その中でも1999年5月3日の福岡でのIWGP戦は
年間最高試合の栄誉も勝ち取っています。
天龍が新日に乗り込み辿り着いたトップとの対戦、
更に新日の象徴IWGPタイトルマッチは盛り上がりました。
天龍と言えば大一番になると意外な大技を見せる事で有名ですが、
この日は雪崩式のフランケンシュタイナーでした。
天龍と言えば、あまりアクロバッティックな技は見せないのですが
(ドロップキックもあまり見た事はないです)
まさかのフランケンシュタイナーです。
どちらかというと古典的なプロレス技で
納得させるようなイメージがありますが、
晩年の方になる天龍の意外な攻撃です。
しかし、最後はホームリングの意地を見せた武藤が勝ちます。
そして、次の舞台は全日の宝三冠戦です。
当然、この試合も熱戦となります。
二人の戦いは予想以上の噛み合いと相性の良さを見せて、
互いの持ち技を駆使して観客を熱くします。
天龍のノーザンライトボムや掟破りのシャイニングウィザード、
武藤も負けじと本家シャイニングウィザードなどで反撃します。
この時は天龍に軍配が上がります。
そして、ムタ対天龍戦もこれまた見応えのある試合となりました。
天龍源一郎VSグレート・ムタ
ムタ対天龍の初対決を収めた当時のVHSには
こんな解説文が載っています
天龍の鉄拳か、ムタの毒か!?
大阪の夜が魔界に飲み込まれた
遂に実現した天龍vsムタ、初の一騎打ち!
悪の化身グレート・ムタが変幻自在の残虐ファイトを繰り出せば、
その猛攻に耐えた天龍が怒りのグーパンチで反撃。
想像を遥かに超えた激闘に、W.A.Rマットは文字どおりの修羅場と化した。
こちらは天龍の試合には珍しい流血戦となりました。
スーパーヒールとしてムタの存在感が際立った試合でした。
後日談としてこの試合を武藤の義父が見ていて、えらく不評だったそうです。
この試合はムタの間のとり方がとても巧く、
この独特のリズムに天龍が乗り切れていない様子が前半戦は見られ
その事で苦戦を強いられています。
場外での机パイルドライバーはホントにエグイ!
圧倒的なムタワールドが展開されていきます。
WARマットだったのですが、机に置いてのムーンサルト、
側転エルボーなど中々見せ場が多い・・・
そして、決着もパワーボムに毒霧発射にめげず、
もう一回パワーボムでピン勝ちです。
ムタワールド、天龍ワールド全開でした。
17分位の試合でしたがもう満足です。
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二人のプロレスの理想はここにある
二人の戦いはプロレスの極限を見極めるような凄い戦いでした。
古典プロレスを継承する天龍と新しいプロレスを創造する武藤。
二人の科学融合は更に進化したプロレスを作りだしました。
また、二人の共通項として他人の技をパクリでなく
自分のオリジナルにしている点でしょう。
武藤のスタイルがフレアーや藤波に似ているという指摘も
四の字固めもドラゴンスクリューも結局は自分の技にしています。
天龍に至ってもパワーボムや大一番で見せる
対戦選手の得意技も天龍の技でしょう。
天龍が引退した事でもう対戦はないでしょうが、もう一度ぐらいみたいですね。
総合にはないプロレスの奥深さを見た思いがします。