カテゴリー:越中詩郎の記事一覧

プロレス名勝負数え唄

カテゴリー:越中詩郎

越中対高田、運命の対戦!

この記事は約 3 分で読めます

越中対高田、運命の対戦!

越中を一躍有名にしたのは
やはりUWF勢との対抗戦における
高田戦ではなかったでしょうか!

 

 

男越中というか「侍」という言葉が似合う男でした。

 

 

とにかく“耐える”という美学は
この越中の姿だったのではないでしょうか。

 

 

本日は男、越中と高田伸彦(延彦)の
絡みについて書いていきます!

 
 

スポンサードリンク

 

不完全燃焼感があったヘビー路線の新日とUWF

 

 

長州率いる維新軍が新日での役目を終えて、
全日へと大量移籍した新日本に現れた第一次UWFの面々。

 

 

新日とUWFでのどちらが本当のストロングプロレスかという
興味が増し、いやが応にも注目は集めました。

 

 

しかし、実際ファンが見たかったのは猪木対前田でしたが、
中々実現する事はなかったのでした。

 

 

そして新日勢はUWFのキックと関節というスタイルに中々適応できずに、
新日は弱いという考えが広がっていきました。

 

 

それに猪木と前田という対戦は組まれる事もなく、
なぜか猪木対藤原戦が多かったのも事実でした。

 

 

そんな中ヘビー戦線で全面に出たのは藤波です。

 

 

後世に伝えられる名勝負「藤波 対 前田」は
壮絶な戦いの記憶を残し、新日ファンの一定の満足度は得られました。

 

 

後に前田は「藤波さんが戦ってくれたから助かった」とまで言っていました。
しかし、ヘビー戦線は不完全燃焼感はありました。

 

 

Jrという枠は超えた

 

 

そんな中、Jr戦線ではUWFの高田・山崎と誰が戦うかという問題が発生しました。

 

 

当時山田(ライガー)も若手で適任者がいない中、
タッグなどで対戦していたのはIWGPJrチャンピオン越中でした。

 

 

そして結果としてキックというあまり慣れない攻撃に対し
越中は“人間サンバッグ”と化したのです。

 

 

とにかく蹴られて、蹴られて、そんな越中はその当時は辛かったのではと思います。

 

 

しかし、ここで終わらないのが侍越中です。
その攻撃に耐えて反撃をするようになるのです。

 

 

初対決では越中が呆気なく倒された背景もあり、
UWFには勝てないという気持ちが強い中、二回目の対決では両者リングアウト、

 

 

そしてとうとう越中が高田にフォール勝ちすると言う所まできました。

その後は一進一退の戦いが続きます。

 

これは越中だけでなく高田にとっても重要な戦いだったと思います。
身を削るような戦いはJrという戦いは超えたと思います。

 

 

初めは失笑されていた越中の“ヒップアタック”も認知されていきます。

そしてその戦いは二人のタッグという形までいきます。

 

 

これはブロディーとスヌーカの突然の離脱により、
空いた席に越中・高田組が組み込まれた形でした。

 

そのタッグの全力投球で試合をこなす姿は清々しい限りでした。

 

後に再度の対戦となる越中と高田

 

takadanobuhiko_koshinakashirou

 

そして時は流れ、
新日に乗り込みIWGPヘビーのベルトを獲った高田と越中が対戦しました。

この試合も熱戦でした。

 

takadanobuhiko_koshinakashirou2

 

高田のキック、越中のヒップアタックなど持ち味を発揮した結果、
最後はハイキックからの腕ひしぎ逆十字で高田の勝利!

 

 

その後のインタビューで高田が語った事が越中の全てを表しています。
“逃げなかった”との越中評は高田対越中の対戦の全てだったと思います。

 

 

UWFが来た時に越中が逃げていたら
今の高田も越中もなかったのではないでしょうか。

 

 

この言葉が全てでしたし、敵地UWFインターのリングにも拘わらず、

 

 

大越中コールはその評価の現れでした。

 

 

ヘビーを超える興奮を与えたJr戦士

 

 

越中対高田戦は「Jrでもヘビーを超える戦いが出来る」
という証明ではなかったでしょうか。

 

 

Jrでは藤波、初代タイガー、小林、ダイナマイト・キッドなどがいたのですが、
そういった戦いとは一線を博す戦いだったと思います。

 

 

何か異種格闘技のような絶妙な緊張感・・・
それが興奮を呼び、Uと新日の抗争を超えた戦いとなりました。

 

 

今でも試合映像を見るとシンプルでいて、
また興奮する戦いだと感じます。

 

「越中 対 高田」プロレスファンなら押さえるべき
名勝負と言えるでしょう!

 

 

スポンサードリンク

 

君はサムライ越中詩郎を知っているか? 男なら越中に刮目せよ!

この記事は約 4 分で読めます

君はサムライ越中詩郎を知っているか? 男なら越中に刮目せよ!

最近お笑い芸人、ケンドー・コバヤシさんの
越中さんのモノマネを見る機会があり、
モノマネのクオリティーに感動を覚えました。

 

 

長州や猪木、馬場(古いですが)のモノマネって多いですが、
越中詩郎というマニアックなチョイスとは恐れ入ります。

 

 

猪木のモノマネ芸人も自身が相当な「猪木信者」な訳で
ただ一般ウケを考えてモノマネ対象を選んでいる訳ではないでしょうが、
それにしても越中では世間のプロレスを知らない人には
殆どなんの事やら分かりません。

 

 

まぁ、この「細かすぎて伝わらない」系が
虐げられているマニアックなプロレスファン魂を刺激して
そのアツさが支持されているんでしょうねぇ(笑)

 

 

koshinakashirou_kendo-kobayashi

 

 

そしてそのアツさはプロレス界に逆流、ケンコバの芸人としてのブレイクと共に
プロレスを知らない一般の人までもが認知するプロレスラーとなりました。

 

 

プロレスファンの間では別として、それ以外の

“世間一般”に対する認知度としては

ケンコバの貢献度は相当なものがあるでしょうね(笑)

 

 

さて、ヒップアタックの越中、また高田との抗争など
越中を語ると長くなりそうですが、
ちょっとお付き合いして頂ければと思います!

越中は結構な苦労人です。

 

スポンサードリンク

 

越中詩郎のキャリアは波乱万丈

 

 

越中は新日の選手というイメージが多いのですが、
実はデビューは全日なのです。

 

 

ルー・テーズ杯であの三沢を破り優勝するなど将来有望な若手でした。
その勢いそのままにメキシコへと遠征に行きます。

 

 

そこで“サムライシロー”として活躍します。
この時に今のコスチュームになりました。

 

 

とここまでいいのですが、
その後全日フロントから三沢を2代目タイガーマスクとして
デビューさせる為に空港まで送るという屈辱を味わいます。

 

 

koshinaka_misawa
2003年12月6日 横浜文化体育館 特別試合http://www.noah.co.jp/gv2015hiroshima/topics/detail/14

 

 

 

しかし拾う神は新日の坂口でした。

そこで電撃移籍となる訳ですが、ここからが泣ける話です。

 

 

越中は筋を通す為に馬場に挨拶するも却下。

 

 

そこで間を持ったのが天龍で、
更に餞別を大量に挙げたという事です。どちらも男気です。

 

 

その後、新日に上がると当時隆盛を究めていた
UWF勢との抗争に正面切って飛び出し、
高田との勝負は名勝負ばかりでした。

 

 

“耐える美学”とも言われた越中の戦い方で
全日とは違うキック・関節技を中心とした
UWFのスタイルに真っ向勝負する姿は涙物でした。

 

 

その後ヘビーへと転向、更なる飛躍として
誠心会館との抗争も真っ向勝負でしたが、
誠心会館の自主興行に勝手に参加して新日の怒りを買うと
反選手会同盟結成へと向かいます。

 

 

小林邦昭、木村健吾など有志と活動するも尻切れになり、
その後は天龍と組んだり長州のWJプロレス、
フリーとなりましたが、その心意気は失われる事無く
今でもリアルプロレスなどでその雄姿を見せてくれます。
古き良きプロレスラーです。

 

 

越中と高田の出会いは運命だった

 

koshinaka_takada

 

 

UWFというと当時の新日では敬遠される存在でした。

 

 

蹴り・関節という道場プロレスをそのままリングに持ち込んだものの
一般的なプロレスとは違った為に対戦を敬遠する選手もいました。(Kさんとか)

 

 

ただ、星野勘太郎や上田馬之助などシュート組というか
腕に憶えアリ系は輝いたのも事実です。

 

 

そんな中藤波と越中はUWF勢からも高評価を得ています。
(後に前田は藤波さんが受けてくれて良かったとも語っています。)

そしてもう一人越中です。

 

 

当然アメリカスタイルともメキシコスタイルとも違う
Uスタイルに適応するまで相当な時間を要しましたが、
その後は持ち前の受けの良さで試合を盛り上げて行きます。

 

 

そして、高田との運命の出会いは更に越中の評価を上げました。
自身を削るようなギリギリの戦いは名勝負数え唄Jr版とも言われ
大変熱い物でした。一重に越中の引き出しの多さではないでしょうか。

 

 

ロープに飛ばないUWFにヒップアタックとは
考えられない荒業だったと思います。

 

 

その後、抗争中にも拘わらずタッグも組みました。

 

 

リーグ戦の空チームの枠とは云え
緊張感溢れるタッグは見ていて大変興味深かったです。
(タッチはビンタでしたし)

 

 

これは新日の黄金カードの1つでした。

 

 

平成維震軍で頭となる

 

 

hannsensyukaidoumei

 

UWFとの抗争を経て落ち着いたかと思いきや、
今度は誠心会館との抗争がスタートします。

 

 

そのまま、拳で分かり合うという形で
誠心会館の興行に勝手に参加した事でペナルティーを受けるも、
それを逆手にとり反選手会同盟から平成維震軍として活動します。

 

 

その課程には長州維新軍との対決もありました。
初めは調子よく自主興行を行ったりしていたものの、
あまり新日と変わらない興行スタイルに
剛竜馬に“これでいいのか”と言われる始末になり解散します。

 

 

しかし、平成維震軍によって救われた選手もいました。

 

 

藤波の引き立て役となっていた木村健吾や
バックドロップは抜群なのになぜかブレイクできない後藤、
イマイチ一皮剥けない小原にとっては良かったかもしれません。

 

 

越中の人柄だとは思いますが、
人を引き立てる(輝かせる)能力には長けているような気がします。

 

 

不器用だけど熱い、男の生き様を見せつけてくれる越中には

プロレスファンがプロレスを好きになる理由が

そのまま凝縮されている気がしてなりません。

 

 

プロレスファンならド演歌ファイター・越中を

好きにならずにはいられないでしょう!

 

 

スポンサードリンク